目次
こんな人にオススメ!
本記事の内容
内容
仮想通貨詐欺の手口や実態を解説。
仮想通貨詐欺にダマされないための対策を解説。
仮想通貨の詐欺にあった場合の相談窓口を紹介。
本記事を読むことによって…
学び
仮想通貨の詐欺の手口を知ることができます。
仮想通貨の詐欺の対策をすることにより、ダマされ、大損する可能性を限りなく低くすることができます。
仮想通貨詐欺の実態
仮想通貨詐欺の具体的な手口、そして、その対策を述べる前に、まずは、仮想通貨詐欺の現状の実態について解説します。
話題性があり、未開拓な新興市場には詐欺がつきもの
仮想通貨は、日々ニュースに大きく取り上げられたりと、話題性があります。
また、ビットコインをはじめとするあらゆる仮想通貨が世界中に認知されたものの、仮想通貨の市場はいまだ新興市場であるといえるでしょう。
話題性があり、いまだ発展途上である分野には多くの人たちが集まりますが、当然その中には、その機会を利用して詐欺を行い、他人からお金を奪い取ろうとする人たちもいます。
新興市場は発展途上であるがゆえに、国や法律による規制が遅れていたりするものです。
となると、その分野は無法地帯となり、詐欺などが横行するというわけです。
仮想通貨詐欺関連の相談件数は年々増加している
上記のグラフは、独立行政法人 国民生活センターによる仮想通貨に関連する相談件数のデータをもとに作成したものです。
仮想通貨に関連する相談件数が年々増加しているということがわかるかと思います。
具体的な相談内容ですが、詐欺の被害にあったのでどうすればいいのかという内容の相談が多いとのこと。
仮想通貨への注目が集まるほど、そこに流れてくる人の数も増加するのですが、同時に仮想通貨詐欺の被害にあっている人も比例して増加しているということがわかります。
仮想通貨詐欺の主な手口
現状の仮想通貨詐欺の被害は年々増加傾向であることが分かったところで、次にどのような手口があるのか解説します。
詐欺サイト
まず初めに紹介する手口が、詐欺サイトです。
よくある事例としては、CoincheckやbitFlyerなどといった大手仮想通貨取引所を装い、偽のメールを送り付け、当該メールから偽のログインページにアクセスさせ、ログイン情報(IDとパスワード)や二段階認証コード等を奪い取るというものがあります。
偽サイトのログインページは一見すると、公式のものと見分けがつかないくらい似ているので、注意しましょう。
ネットワークビジネスを用いた詐欺
続いて紹介する手口がネットワークビジネスを用いた詐欺です。
「どの仮想通貨の価格が今後上がるのだろうか?」などと情報収集をしていると、「損はしない」「必ず儲かる」といったフレーズをうたうセミナーや研修会の勧誘が来たりします。
しかし、その実態は、ネットワークビジネスを利用して参加者をダマし、お金を巻き上げる集団的な詐欺だったりします。
仮想通貨に限りませんが、古くからの友人・知人から誘われるケースもあるようです。
必ずしもそういったセミナー等がすべて詐欺であるとは言いませんが、ネットワークビジネスを用いた詐欺が仮想通貨の世界でも横行しているという事実に留意してください。
SNS・出会い系サイトを用いた詐欺
続いて紹介する手口は、SNS・出会い系サイトを用いた詐欺です。
SNSや出会い系サイトの場所でも、用心する必要があります。
SNSや出会い系サイトで親しくなる人の中には、詐欺まがいのコインを買うように勧めてきたり、先ほど紹介した詐欺まがいの仮想通貨セミナー等に参加することを勧めてくる人がいるようです。
この手の詐欺は、何度かやり取りをし、信頼関係を築いてからダマそうとするので、非常に厄介な手口といえます。
SNSや出会い系サイトで相手から持ち掛けてくるうまい話に対しては、安易に信用せず、ダマそうとしているのかもしれないと注意しながら意思決定をしてください。
ICOを用いた詐欺
次に紹介する手口は、ICO¹ を用いた詐欺です。
メモ
¹ ICO (Initial Coin Offering)とは…
新規仮想通貨公開を意味します。つまり、企業やプロジェクトチームの資金調達方法のひとつであり、それらが独自の仮想通貨を発行して販売、投資家に購入してもらうことによって資金を集める方法です。
このICOも詐欺の手口として利用されているのが現状です。
具体的には、自分たちで発行した仮想通貨を投資家たちに購入してもらい、資金が集まった時点で事業を起こさずに当該資金を持ち逃げして、雲隠れするものです。
ICOの中には、初めから投資家たちから資金をダマすことを目的としているものがあるということを肝に銘じておきましょう。
詐欺コイン
最後に紹介する手口が詐欺コイン² です。
メモ
² 詐欺コインとは…
資金を調達するだけの為に発送された未公開の仮想通貨のことをいいます。
つまり、詐欺コインは、先ほどのICOを利用した詐欺を行う際に発行されるコインのことをいいます。
仮想通貨詐欺の典型的な謳(うた)い文句
仮想通貨詐欺には、お決まりのセリフがあるようです。
ここで紹介する謳い文句が出てきたら、詐欺ではないかと警戒しましょう!
元本は保証します!
仮想通貨をこれから始める人も、すでに始めている人も、なるべく損することは避けたいですよね。
その心理をうまく利用してダマそうとする際に用いられる謳い文句が、「元本保証」です。
元本割れしない。つまり、損するリスクを抱えることなく仮想通貨を楽しめるので非常に魅力的に思えます。
しかし、仮想通貨は基本的には価格の変動が激しい資産です。
元本割れするリスクは避けて通れないことであり、なぜ元本を保証することができるのか疑いの目を向けましょう。
すぐに稼げます!
手っ取り早くお金を稼ぎたい人(借金をしている人や経済的に困窮している人)にとっては魅力的な謳い文句だと思います。
具体的には、1ヵ月もしくは数日で成果が出ますと主張しているものもあるようです。
先ほども述べた通り、価格の変動リスクが高く、ある程度の知識が必要である仮想通貨において、素人がすぐに成果を出すことは非常に難しいと思います。
すぐに稼げる根拠が不明瞭であるため、真に受けないようにしましょう!
金融庁公認!財務局公認!
権威性があることを主張するために、金融庁や財務局公認であることを謳っている場合があります。
国家公認ってなんか信頼できそうですよね。ですが、そのことを過度に強調している場合は注意が必要です。
怪しいと感じたら、実際に金融庁等のHPにアクセスし、確認してみてください。
仮想通貨詐欺の被害者にならないための対策
ここまで、仮想通貨詐欺の実態や手口について話してきましたが、次は、その被害者にならないためにどのような対策を講じればいいのかを解説していきます。
詐欺の手口を知る
当たり前ではありますが、そもそもどんな手口でダマしてくるのかを知ることが大切だと思います。
詐欺師の手口を知っているだけでもかなりダマされる可能性を低くすることができると思います。
上記で紹介した手口を覚えておくのはもちろんのこと、日々のニュースで話題となっている事例等も参考にして、詐欺師の手口を徹底的に知っておきましょう!
持ち掛けられた話の内容に少しでも違和感を感じる場合には、参加しない
詐欺である場合は、アピールや誇張を必要以上にしている傾向があるようです。
その理由は、耳障りのいい話により、利用者の正常な判断力を喪失させ、警戒心や懐疑心を抱かせなくする狙いがあるのでしょう。
しかし、冷静に考えてみると、内容が矛盾していたり、仕組みが破綻していることがわかるはずです。
持ち掛けられた話の内容に少しでも違和感がある場合には、参加しないようにしましょう!
行政に認められているサービスだけを利用する
詐欺の被害者になりたくなければ、行政(金融庁や消費者庁等)に認められているサービスしか利用しないようにするのも1つの手だと思います。
行政で公認されているサービスは、厳しい審査に合格して認められているため、詐欺などが横行しにくいと考えられます。
仮想通貨取引所のサービスはたくさん種類がありますが、仮想通貨の取引を行うためには金融庁の審査を受け、登録する必要があります。
金融庁に認められているからといって、全く詐欺がないとは断言できませんが、金融庁に認められていない仮想通貨取引所のサービスを利用するよりかは、安全であると考えられます。
絶対に詐欺の被害者になりたくないのなら、行政に認められているサービスだけを利用することをお勧めします。
登録されている交換業者の一覧を知りたい場合は、以下の資料を参考にしてください。
サイトに怪しい部分がないかを確認する
詐欺サイトを見分けるため、個人情報を入力する前にサイトに怪しい部分がないか確認しましょう。
URLが公式のものとは異なっていたり、SSL³ 通信が提供されていない場合があります。
メモ
³ SSL(Secure Sockets Layer)とは…
Webサイトとそのサイトを閲覧しているユーザとのやり取り(通信)を暗号化するためのシステムです。アドレスバーに鍵マークがついていれば、それはSSL通信が提供されているということになり、当該ページでのやり取りは当事者間以外は閲覧することが困難となります。
これらの異変に気づいたら、直ちにそのサイトからログアウトしてください。
くれぐれも個人情報を入力する際にご注意ください。
決済方法や口座名義を確認する
仮想通貨詐欺を見分ける方法として、決済方法や口座名義を確認するというのもあります。
詐欺の場合、決済方法がATMからの振り込みのみだったり、振込先の口座名義が知らない個人名だったりします。
上記に当てはまった場合、それは振り込み詐欺である可能性が高いので、すぐに警察や相談窓口に相談するようにしましょう。
詐欺等のトラブルに巻き込まれた場合の相談窓口
もし仮想通貨詐欺にダマされて、損失を被った場合、どこに相談すればいいのかをご紹介したいと思います。
金融庁|金融サービス利用者相談室
相談内容:仮想通貨に関する一般的な相談
電話:0570-016811 ※ナビダイヤル
IP電話:03-5251-6811
FAX:03-3506-6699
ネットでの問い合わせ:インターネット情報受付窓口
消費者ホットライン
相談内容:仮想通貨の怪しい勧誘についての相談
電話:188
警察相談専用電話
相談内容:詐欺・トラブルについての相談
電話:#9110
一般社団法人 日本暗号資産取引業協会
相談内容:その他、仮想通貨の一般相談窓口
電話:03-3222-1061
まとめ|他人から持ち掛けられる話は基本的に詐欺だと考える
今回は仮想通貨詐欺とその対策について解説してきましたが、もう一度おさらいしておきましょう!
本記事のおさらい
仮想通貨詐欺の主な手口
詐欺サイト
ネットワークビジネスを用いた詐欺
SNS・出会い系サイトを用いた詐欺
ICOを用いた詐欺
詐欺コイン
仮想通貨詐欺への対策
詐欺の手口を知る
少しでも違和感がある場合には、参加しない
行政に認められているサービスのみを利用する
サイトに怪しい部分がないかを確認する
詐欺の加害者は算数ができず、詐欺の被害者は国語ができない
私は仮想通貨詐欺だけでなく、全般的な詐欺について、「詐欺師は算数ができず、詐欺の被害者は国語ができない。」ということをいつも思います。
詐欺を行う者は短期的には儲けることができ、おいしい思いをすることができるとは思いますが、いずれ矛盾している部分が露呈して、破滅の道を進むことになると思います。場合によっては逮捕され、罪人となるでしょう。
つまり、長期的に見れば損することが明らかなのに詐欺を行う人は、損得勘定(算数)が苦手な人だと思います。
また、詐欺にダマされる人には、詐欺師の都合のいい話ばかりに耳を傾け、論理破綻していたり、違和感がある内容に懐疑心を持つことができない(国語が苦手な)人が多い気がします。
自分が上記の該当者にならないためにも常に学ぶ姿勢は保ち続けましょう。再三言いますが、知ることが第一歩です。
また、仮想通貨のリスクは詐欺だけではありません。
気になる方は、以下の記事もチェックしてみてください。
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